現場監督は冬が寒すぎてつらい、雪国の氷点下の朝礼が地獄|寒さで選ぶ地域と働き方

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冬の現場がつらいのは、監督の仕事が「朝いちばんに外に立ち、日が落ちてから書類をやる」という順番になっているからです。寒さそのものは個人の努力では変えられませんが、外に立つ時間の組み方と装備で、冷え方はかなり変わります。それでも毎冬体がもたないなら、屋内工事の多い職種や、雪の少ない地域の会社を比べる価値があります。
冬の現場がこんなに寒いのは自分が弱いから?
違います。Xでも、九州出身で雪国の現場に来た人が「氷点下が地獄」と書いていたり、寒い朝の監督ミーティングが憂うつだという声があったりします。施工管理は、1日の中で冷える時間に外にいることが多い仕事です。
いちばん冷えるのは、職人さんより先に現場に着いて、門を開け、通路の凍結を見て回る早朝です。そのまま朝礼で立ち続け、すぐ巡回に出る。体が温まる時間がないまま昼まで外にいる、という日が続きます。
冬は日没が早いので、夕方の片づけや翌日の段取りの確認も暗い中です。そこから事務所に戻って施工計画書や安全書類に向かうので、拘束時間の長さが寒さのつらさを重くしています。
寒い朝の監督どうしの打合せがつらい、という話もよく出ます。屋外で立ったまま工程の調整をすると、話が長引くほど体が冷えます。打合せは事務所の中で先に済ませ、屋外では現物を見る確認だけにする。順番を入れ替えるだけで、外に立つ時間は短くなります。
冬の現場で監督が先に段取りしておくこと
寒さのつらさと、冬の事故の危なさは別の話です。監督としては、まず事故を防ぐ段取りを先に済ませると、朝に慌てて走り回る時間が減ります。鳥取労働局は、建設業の積雪・凍結時の災害防止策を次のようにまとめています。
| 場面 | 労働局が示す対策 | 監督が前日までにやること |
|---|---|---|
| 天候 | 大雪・低温の気象情報を把握し、悪天候時は作業を中止する | 中止の判断基準と連絡の順番を決めておく |
| 朝の作業前 | 冬特有の要因を入れてKY(危険予知)をする | 凍結・積雪の項目をKYの用紙に足しておく |
| 通路 | 雪で隠れた段差や側溝に標識を立て、除雪や融雪剤で通路を確保する | 除雪の担当と融雪剤の置き場所を決める |
| 足場・作業床 | 凍結する所に滑り止め、足場の雪は前もって除雪する | 朝いちばんに見る足場の順番を決める |
| 重機 | 積雪や氷を落として視界を確保し、誘導者に目立つ装備をつける | 誘導者の蛍光ベストとライトを用意する |
出典: 鳥取労働局「建設業における積雪・凍結時の労働災害防止対策」(令和5年1月) リンク
同じ資料は、ポケットに手を入れたまま歩かないことや、歩きながら携帯電話を使わないことも挙げています。寒いと手をポケットに入れたくなりますし、監督は歩きながら電話を受けがちです。凍った通路では電話は立ち止まって受ける、と自分の決まりにしておくと、転んでけがをする危険が下がります。
凍結した朝の見回りは順番を決めておく
冬の朝は、見る所が多いわりに時間がありません。毎朝同じ順番で回ると見落としが減り、外に立つ時間も短くなります。
| 順番 | 見る所 | 見るときのこつ |
|---|---|---|
| 1 | 門・出入口と場内の通路。職人さんが最初に通る所で、凍っていれば朝礼の前に融雪剤をまく | 前日の夕方に水たまりができていた場所を書き留めておく |
| 2 | 仮設階段と足場の踏み板。夜露や雪が凍っていないか | 日の当たらない北側から先に見る |
| 3 | 重機や車両の通り道。わだちの凍結やぬかるみ | 搬入の車が来る時刻より前に見ておく |
| 4 | 材料置き場と養生シート。シートの上の雪や氷が落ちてこないか | 落ちそうな所は立入りを止めてから片づける |
| 5 | 仮設の水回り。水道やトイレの配管が凍っていないか | 使えない場所があれば朝礼で伝える |
順番を紙1枚にして事務所の出口に貼っておくと、自分が休みの日に代わりの人が回るときにも使えます。見回りで見つけたことはそのまま朝礼のKYの話題になるので、屋外での説明も短くまとまります。
自分の体を冷やさないための装備と時間の組み方
装備は会社が支給する物だけでは足りないことがあります。何をそろえるかより、どこが冷えるかで考えると選びやすくなります。
- 足元: 朝の除雪と凍結の確認で最初に冷えます。滑りにくい靴底の防寒靴と、替えの靴下を事務所に置いておくと、濡れたまま1日を過ごさずに済みます
- 手: 図面やタブレットを触るので、指先が出せる手袋と厚手の手袋を使い分けます
- 首と耳: ヘルメットの下に着けられる薄手の防寒具は、保護帽の着用の妨げにならない物を選んでください
- 体の芯: 電熱ベストのような装備もあります。現場で使ってよい物かを会社の決まりで先に確かめます
時間の組み方も変えられます。朝礼の説明を屋外で長くしないよう、前日に段取りを紙1枚にまとめて配る。巡回は1回を長くせず、事務所で温まる時間を挟んで2回に分ける。書類は日中の暖かい時間帯に少しずつ進め、夜に回す量を減らす。どれも、寒さに強くなることを求めない方法です。
事務所と休憩所の環境も見直せる
現場事務所や休憩所の暖房、濡れた手袋や合羽を乾かす場所は、監督が手配を決められることが多い所です。職人さんが朝に体を温めてから作業に入れるようにしておくと、現場全体の動き出しも早くなります。自分の机の足元だけ冷えるなら、小さな暖房器具を置けないか、火気の決まりと合わせて確かめてください。
手足のしびれや、寒い時期に体調を崩しやすいといった不安がある人は、医師に相談してください。持病によっては、寒い場所での作業について医師から注意を受けることがあります。
寒くない地域に移れば楽になる?
地域を変えると冬の寒さは変わりますが、変わらないものもあります。たとえば、雪の少ない地域でも冬の早朝の現場は冷えますし、南の地域は夏の暑さが長く続きます。何を変えたいのかを先に分けておくと、地域だけで選んで後悔することが減ります。
雪国の現場に毎年出されるのがつらい人は、地域よりも先に「転勤や長期出張の範囲」を確かめてください。本社が雪の少ない地域にあっても、現場が全国にある会社なら、冬の東北や北海道に行くことはあります。求人票の勤務地の欄と、面接での「昨年度の現場の場所」の答えで確かめられます。
反対に、雪国の出身で地元に戻りたい人もいます。その場合は寒さには慣れていても、冬の工程の組み方や、冬の間の仕事の中身が会社によって違います。地元に戻る転職の考え方は地元に戻りたい施工管理のUターン転職の記事にまとめています。
寒さで選ぶなら、職種と会社の種類も比べる
屋外にいる時間を減らしたいなら、施工管理のまま担当する工事の種類を変える方法もあります。
| 行き先 | 冬の過ごし方が変わる理由 | 面接で確かめること |
|---|---|---|
| 改修・内装・設備の施工管理 | 建物の中の工事が中心になる | 新築と改修の割合、外部の工事の有無 |
| 転勤のない地域の会社 | 現場の範囲が通える地域に限られる | 現場の範囲、出張の頻度 |
| 発注者側(発注者支援・CM会社) | 書類の審査や打合せが増え、常駐しない現場もある | 現場に出る日数、担当地域 |
| 雪の少ない地域の会社 | 除雪や凍結対応の手間が減る | 夏の作業時間の決まり、地元の公共と民間の割合 |
土木の場合、雪の多い地域では冬に工事を止め、春から秋に集中させることがあります。冬に休める代わりに、夏から秋が忙しくなる形です。どちらが合うかは人によって違うので、年間の工事の波を面接で聞いてください。土木の行き先の比べ方は土木施工管理の転職先を比べた記事に、転勤の多い会社の見分け方は休みが取れない会社の特徴の記事にもまとめています。
20代・30代で、地域や職種を変えて求人を探したい人は、建設業界の経験者向けの求人サイトで、勤務地を絞って見比べる方法があります。
冬の寒さだけで決めると、夏の暑さや通勤時間など別のつらさが増えることもあります。今の現場で何がいちばんつらいかを、寒さ・通勤・休み・人間関係のように並べて順位を付けてから求人を見ると、条件の優先順位がぶれにくくなります。
よくある質問
- 寒さが理由で転職したいって、面接で言っていいの?
- 寒さそのものより、何を変えたいかで話すと伝わります。「転勤で雪国の現場が続いたので、通える範囲の現場で長く働きたい」のように、地域や働き方の希望として伝えてください。
- 冬の朝礼を屋内でやりたいと言ってもいいの?
- 現場の広さや人数によりますが、提案はできます。説明を前日に紙で配り、屋外では要点と安全の確認だけにする方法なら、時間を短くしやすいです。
- 雪国の会社は冬に仕事がないって本当?
- 会社と工事の種類によります。冬に止める工事が多い会社もあれば、屋内工事や除雪の業務がある会社もあります。年間の工事の波と、冬の間の働き方を面接で聞いてください。
- 寒いのが苦手でも施工管理は続けられる?
- 続けている人はいます。装備と時間の組み方で冷え方は変わりますし、改修や設備のように屋内中心の工事もあります。何がいちばんつらいかを書き出すと、続け方が見えてきます。
次にやること
- 今週のKYの用紙に、凍結・積雪の確認項目を足し、除雪の担当を決める
- 巡回を2回に分け、書類を日中に少しずつ進める1日の組み方を試す
- 毎冬つらいなら、昨年度の現場の場所と出張の頻度を確かめ、屋内中心の求人と比べる
セコカン転職マップ編集部
施工管理の働き方と転職について、国土交通省・厚生労働省などの公的データと、求人票・試験団体の公表資料をもとに調べて書いています。数字には出典と年度を付けています。



