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施工管理補3年目、書類も全部やって日当1万円は安い?相場の調べ方と上げ方

セコカン転職マップ編集部

施工管理補3年目、書類も全部やって日当1万円は安い?相場の調べ方と上げ方

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施工管理補として3年目、施工計画書や竣工書類まで任されて日当1万円なら、求人の平均と比べて低い側にいる数字です。日当1万円は、月22日出ても22万円。厚生労働省のjob tagでは、土木施工管理技術者の求人の月給平均は35.2万円(令和7年度)です。まず日当を月と年に直し、同じ地域・同じ工種の求人と並べると、今の会社で交渉するか、会社を移るかを決められます。

Xでは「施工管理補3年目で、竣工書類も施工計画書も作って日当1万円」という声も見かけます。同じ立場の人が、自分の数字を比べられる形にするまでの順番を書きます。

施工管理補で日当1万円って安いの?

日給は、休みの多い月ほど受け取る額が減ります。月の額だけ見ても比べにくいので、1年でいくらになるかを先に出します。年間休日は、求人票や就業規則に書かれた日数を使います。

年間休日出勤日数日当1万円の年額月にならすと
105日260日260万円約21.7万円
110日255日255万円約21.3万円
120日245日245万円約20.4万円

計算: 365日から年間休日を引いた日数×1万円。残業代・手当・賞与は入れていません。

job tagの求人の月給平均35.2万円を12か月分にすると422.4万円です。日当1万円の年額とは、年に160万円以上の差があります。

ただし、job tagの数字には経験の長い人や1級を持つ人も入っています。3年目の人がすぐ同じ額になるわけではありません。それでも月10万円を超える差があるなら、任されている仕事と給料が合っているかを一度確かめる意味はあります。

出典: 厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag)「土木施工管理技術者」(求人の月給はハローワーク求人統計、令和7年度。2026年10月27日確認) リンク

日当で働くときに確かめる3か所

同じ「日当1万円」でも、契約の形で中身が変わります。給与明細と雇用契約書(労働条件通知書)を手元に置いて、次の3か所を見てください。

日当で働くときに見る3か所 1 雇用か、業務委託か 給与明細の社会保険料・源泉徴収の欄で分かる 2 日給制か、日給月給か 雨や休工で現場が止まった日の扱いが変わる 3 残業代と休日出勤の割増 日給でも、時間あたりの額から計算できる
図: 日当で働くときに給与明細と契約書で見る3か所

1. 雇用か、業務委託か

会社に雇われているなら、日給でも労働基準法の対象です。一方、個人で仕事を請ける業務委託の形だと、日当は「報酬」になり、社会保険や有給休暇の扱いが変わります。給与明細から健康保険料や厚生年金保険料が引かれているかを見ると、まず見当がつきます。書面の名前だけでなく働き方の実態で判断されることもあるので、迷うときは労働基準監督署に相談してください。

2. 日給制か、日給月給か

日給制は、働いた日の分だけ払う形です。雨で現場が止まった日、年末年始、お盆の休工が多い月は、その分だけ減ります。会社の都合で休ませた日は、労働基準法第26条で平均賃金の6割以上の休業手当を払う決まりがあります。天候による中止がこれに当たるかは事情で変わるので、気になる人は労働基準監督署に確かめてください。

3. 残業代と休日出勤の割増

日給でも残業代は出ます。1時間あたりの賃金は「日給÷1日の所定労働時間」です。所定8時間なら1万円÷8時間で1,250円、残業1時間は25%増しで約1,563円になります。夕方から事務所で書類を作る時間も、会社の指示で行っている作業なら労働時間です。残業代の数え方は固定残業代の求人票の読み方にも書いています。

出典: e-Gov法令検索「労働基準法」第26条・第37条 リンク / 長野労働局「労働条件ハンドブック」11 割増賃金 PDF

書類まで任されているのに見習い扱いなのはおかしい?

施工計画書、施工体制台帳、竣工書類は、工事の中身と順番を分かっていないと作れない書類です。3年目でこれを自分で回しているなら、補助の範囲を越えて、担当者として現場を動かしていると説明できます。

資格の面では、1級の第一次検定に受かった人は「1級施工管理技士補」と名乗れます。令和2年10月からは、1級技士補などを監理技術者の補佐として現場に専任で置けば、監理技術者が2つの現場まで兼ねられる仕組みもできました。会社にとって、技士補は配置の幅を広げる人です。

出典: 国土交通省 関東地方整備局「監理技術者の兼務(特例監理技術者)について」 PDF

給料の話をする前に、任されている仕事を「誰が見ても分かる言葉」に直しておきます。面接でも社内の評価面談でも、そのまま使えます。

任されている仕事伝えるときの書き方の例
施工計画書〇〇工事の施工計画書を作成し、所長の確認を経て提出
竣工書類竣工書類一式を〇件の現場でまとめ、検査に対応
工程・段取り週間工程を組み、協力会社と作業日を調整
安全書類協力会社〇社の安全書類を集めて確認
写真・品質記録工事写真と出来形の記録を整理し、検査書類に反映

工事の種類、請負金額の規模、自分の立場を添えると、同じ3年目でも中身の違いが伝わります。

相場を調べる4つの手順

「安い気がする」を「月に〇万円低い」に変えると、次に何をするかが決まります。半日あれば終わる作業です。

相場を調べる4つの手順 1 仕事を 書き出す 施工計画書・ 竣工書類など 2 求人を 10件集める 同じ地域・ 同じ工種で 3 年額に 直す 月給×12と 年間休日で 4 差と理由を 書く 交渉か転職か を決める 固定残業代は月給から除いて比べる
図: 給料の相場を調べる4つの手順
  1. 仕事を書き出す: 上の表のように、この1年で任された書類と現場の役割を並べます。
  2. 求人を10件集める: 通える範囲で、工種が同じもの。「技士補可」「2級施工管理技士」「経験3年以上」などの条件の求人を選ぶと、今の自分に近い相場が見えます。
  3. 年額に直す: 月給×12か月に、書かれていれば賞与を足します。固定残業代が入っている求人は、その分を除いた額で比べます。年間休日も並べて書きます。
  4. 差と理由を書く: 自分の年額との差と、差が出ている理由(会社の規模、工事の種類、資格手当の有無)を1行ずつ書きます。

地方で通える範囲の求人が少ない人は、田舎の施工管理の手取りを上げる道も参考になります。

今の会社で上げるか、会社を移るか

集めた数字があれば、まず今の会社で話ができます。評価面談の場で、書き出した仕事と求人の年額を見せて、日給から月給への切り替えや、技士補・資格の手当を相談します。「施工計画書と竣工書類を1人で回している」と具体的に言える人ほど、話が進みやすくなります。

話すときは、金額より先に「任されている仕事の範囲」を確かめる順にすると、感情の話になりにくくなります。たとえば「施工計画書と竣工書類を今後も私が担当する前提なら、担当者としての給与の形にしてほしい」と伝えます。会社の答えが「見習いだから」なら、どの仕事までが見習いの範囲なのかを聞き返してください。答えが出ないなら、仕事と給料の線引きが社内で決まっていないということです。

資格は、上に進む道筋を先に確かめておきます。全国建設研修センターの案内では、令和3年度以降に1級の第一次検定に受かった人は、合格後5年以上の実務経験で1級の第二次検定を受けられます。特定実務経験1年以上を含めば3年以上、監理技術者補佐として1年以上でも受検できます。2級の第一次検定に受かった人は、合格後3年以上の実務経験で2級の第二次検定に進めます。

出典: 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度より施工管理技術検定の受検資格が変わります」 PDF(令和10年度までは旧受検資格でも受検できます)

交渉しても日給のまま、手当の仕組みもないなら、会社を移る方が早い場合があります。資格の等級ごとに手当や配置の考え方が違うので、資格手当の相場の調べ方で求人票の見方を確かめておくと、比べるときに迷いません。

よくある質問

日当1万円って、施工管理補だと普通ですか?
普通かどうかは地域と会社の規模で変わります。ただ、厚生労働省のjob tagにある土木施工管理技術者の求人の月給平均35.2万円(令和7年度)と比べると、日当1万円×22日の22万円は低い側です。同じ地域・同じ工種の求人を10件ほど並べると、自分の位置が分かります。
日給だから残業代は出ないって言われたけど、本当ですか?
会社に雇われているなら、日給でも時間外の割増賃金の対象です。日給を1日の所定労働時間で割った額が、残業代を計算するもとになります。業務委託の形だと扱いが違うので、契約の形が分からないときは労働基準監督署に相談してください。
技士補を取ったら、給料って上がりますか?
会社の規定しだいです。資格手当の表に技士補が載っている会社もあれば、2級や1級からしか手当が付かない会社もあります。求人票に「技士補可」と書く会社は、監理技術者の補佐として置ける人を探していることがあるので、面接で手当と配置の両方を聞いてください。
3年目で転職するのは早すぎますか?
書類と現場で何を任されてきたかを具体的に言えれば、3年目でも経験として伝わります。工事の種類、規模、自分の立場を書き出してから動くと、面接で話す中身がそろいます。面接の聞かれ方は施工管理の転職面接でよく聞かれる質問にまとめています。

次にやること

  1. 給与明細と雇用契約書を出して、雇用か業務委託か、日給制か日給月給か、残業代の計算を確かめる
  2. この1年で任された書類と現場の役割を、表の形で5行書き出す
  3. 通える範囲で同じ工種の求人を10件集め、年額と年間休日を並べて自分との差を出す

セコカン転職マップ編集部

施工管理の働き方と転職について、国土交通省・厚生労働省などの公的データと、求人票・試験団体の公表資料をもとに調べて書いています。数字には出典と年度を付けています。