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「元請にめちゃ詰められる」サブコンの施工管理へ|詰められやすい報告と立場を変える転職先

セコカン転職マップ編集部

「元請にめちゃ詰められる」サブコンの施工管理へ|詰められやすい報告と立場を変える転職先

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元請に詰められる回数は、報告の出し方を変えると減らせます。詰められやすいのは「遅れ」「手戻り」「人が足りない」の3つを、数字と代案なしで伝えた場面です。それでも後工程のしわ寄せが毎回自分に来るなら、問題は個人の力ではなく立場です。元請側や発注者側へ移る道もあります。

元請に詰められるのは、自分の力不足のせい?

Xでは「元請にめちゃ詰められる」という短い声も見かけます。同じ投稿の中で、職人にも言われ、同僚が次々辞めていくと続いていました。サブコンや専門工事の施工管理は、元請の工程と職人の段取りの間に立つので、両方から言われやすい位置にいます。

電気・空調・衛生は、躯体や内装の後に入る工程が多くあります。前の工程が1週間遅れても竣工日は動かないことが多く、遅れの分は後ろの工種で吸収することになります。工程会議で詰められる場面の多くは、この「後ろで吸収する役」に回った結果です。

人手も足りていません。野原グループのBuildApp総合研究所が2024年に現場監督・所長に聞いた調査では、35.6%が「職人の確保が難しくなった」と答えています。工期の適正化が進んでいると答えたのは47.4%で、半分に届いていません。職人が集まらない、工期は詰まったまま、という条件が重なると、元請の担当者にも余裕がなくなり、言い方がきつくなります。

出典: 株式会社野原グループ BuildApp総合研究所「現場監督・所長向けアンケート」(2024年12月発表) リンク

力不足かどうかを考える前に、詰められた場面を1週間ぶん書き出してみてください。自分の報告で防げたものと、立場上どうにもならなかったものに分かれるはずです。

詰められやすい報告は3つの場面に集中する

元請の担当者が強く出るのは、自分の上(所長や発注者)に説明できない情報を渡されたときです。サブコン側の報告で、そうなりやすい場面を並べます。

場面詰められやすい伝え方元請が知りたいこと
工程の遅れ「ちょっと遅れそうです」何日遅れるか、竣工に響くか
手戻り・施工ミス「やり直します」だけ原因、直す日、他工種への影響
人が足りない当日の朝に「今日は2人です」いつ戻るか、その間の作業の順番
図面と現場の食い違い職人の言い分をそのまま伝言どこが違うか、誰が決めるか

どの場面も、悪い知らせそのものより「数字がない」「次の手がない」ことで詰められています。元請の担当者は、その情報を持って所長の前で説明しなければなりません。説明できない材料を渡すと、その場で質問攻めになります。

職人の言い分をそのまま伝える伝言役になると、元請と職人の両方から責められます。食い違いの話は、自分で現場を見て、写真と図面の番号を付けてから上げると、話が「誰が悪いか」から「どう決めるか」に移ります。

もう一つ多いのが、元請の担当者が替わった直後です。前の担当者と口頭で決めていた段取りが引き継がれず、「聞いていない」と詰められます。担当が替わったら、決まっていることを一覧にして最初の打合せで渡しておくと、同じ説明を何度もせずに済みます。

自分の会社の中で情報が止まっている場合もあります。営業や工事課長が元請と決めた条件を、現場の担当が知らないまま工程会議に出ると、答えに詰まります。受注時の条件(工期、範囲、追加工事の扱い)は、着工前に社内で必ず確かめておきます。

報告の型を変える:数字・期限・代案で返す

悪い知らせほど早く、3つの要素をそろえて出します。朝礼後や工程会議の前など、相手が聞ける時間を選ぶのも効きます。

遅れを伝えるときの3点セット 1 数字 2 期限 3 代案 何日・何人・何か所 例: 3階の配管が 2日遅れ いつ取り戻すか 例: 来週水曜に 元の工程へ戻す 元請に頼むこと 例: 4階を先に 開けてほしい 言った内容は、その日のうちにメールか工程表に残す
図: 遅れを伝えるときの3点セット

3つ目の代案が大事です。「4階を先に開けてもらえれば人を回せる」のように、元請側に動いてほしいことを入れると、責められる側から段取りを相談する側に立ち位置が変わります。自分の会社の工事課長に先に相談し、会社として出せる手を確かめてから話すと、その場で約束しすぎずに済みます。

職人への伝え方も同じ型で整えます。元請から工程の入れ替えを頼まれたら、「何を・いつまでに・なぜ」をそろえて職長に渡します。理由が分からないまま段取りを変えられると、職人の不満は伝えた施工管理に向きます。元請の担当者の名前を出して「この理由で頼まれている」と伝えるだけでも、板挟みの圧は軽くなります。

言った内容は、その日のうちにメールや打合せ記録に残します。元請の指示で工程を入れ替えたのに、後で「サブコンの遅れ」と書かれることがあるからです。工程を変えられたときの記録の残し方は所長のゴリ押しで残業が増えるときの記事でも扱っています。

報告の前に確かめる1行

「この報告を聞いた元請の担当者は、所長に何と説明できるか」。説明の材料になっていなければ、数字か代案が欠けています。

職人にも言われて、同僚も辞めていく。この会社に残るべき?

報告を整えても詰められ方が変わらないなら、会社の受け方に原因があることが多いです。見分けるときは、次の点を見ます。

  • 工期の短い新築を、同じ元請から続けて受けている
  • 1人で2〜3現場を持たされ、どの現場にも常駐できない
  • 人が辞めても補充がなく、残った人の担当が増える
  • 元請との条件交渉に、会社の上の人が出てこない

Xでは、他社と一緒に作業する現場のしわ寄せが全部施工管理に来る、という声もありました。こうした状態は個人の工夫では変えにくく、受ける工事の種類や会社の体制で決まります。

2024年4月から建設業にも時間外労働の上限規制が適用され、原則は月45時間・年360時間です。中央建設業審議会の「工期に関する基準」も、規制を守れる工期にするよう発注者に求めています。後ろの工程が毎回残業で吸収している現場は、この流れから取り残されています。工期の短い案件を断れない会社ほど、しわ寄せは現場の担当者1人に集まります。自分の残業が上限の中かどうかは2024年の残業上限を整理した記事で確かめられます。

出典: 厚生労働省「建設業・ドライバー・医師等の時間外労働の上限規制」 リンク / 国土交通省「建設業を取り巻く状況等について」 リンク

眠れない、朝に体が動かないといった状態が続くときは、転職の判断より先に医師に相談してください。休職や労働時間の扱いで迷ったら、労働基準監督署や社労士に確認を。

立場を変える転職先:元請側・発注者側・別のサブコン

施工管理の経験はそのままに、詰められる側の立場から抜ける道は3つあります。どれが合うかは、何に一番疲れているかで決まります。

今: サブコンの施工管理 元請(ゼネコン) 発注者側 別のサブコン 工程を組む側に回る 設備担当として 採る会社もある 確かめる立場に回る 発注者支援・CM会社 施設を持つ会社 受ける工事が変わる 改修中心・1現場常駐 元請が分散している
図: 詰められる立場から移れる3つの行き先
行き先変わること面接で確かめること
元請(ゼネコン)の設備担当工程を組む側に回る。サブコンとの調整は増える設備担当の人数、1人あたりの現場数
発注者支援・CM会社工程に追われる側から、確かめる側へ配属先、契約期間、現場に出る頻度
施設を持つ会社(工場・不動産・鉄道など)自社の建物の工事を発注・管理する工事の件数、改修と新築の割合
別のサブコン改修中心なら工期のしわ寄せが小さい新築と改修の割合、主な元請の数

発注者側の仕事の中身は発注者側の施工管理へ転職する道、元請とサブコンの違いはゼネコンとサブコンの施工管理の違いで比べています。別のサブコンを選ぶときは、主な元請が1社に偏っていないかを聞いてください。1社に頼る会社ほど、無理な工程を断れません。

発注者支援や積算・設計まで含めて候補を見たい人は、建設業界に絞った相談先で「詰められる立場から離れたい」と条件を伝えると、求人の幅が分かります。

よくある質問

元請に詰められて毎日つらいけど、甘えなの?
甘えかどうかで考える必要はありません。報告の型で減らせる分と、後工程のしわ寄せのように立場で決まる分があります。1週間ぶん書き出して、どちらが多いかを見てください。
元請の担当者に怒鳴られるのはパワハラになる?
会社が違うので、自社の上司からの言動とは扱いが変わる場合があります。まず自分の会社の上司に報告し、記録を残してください。判断に迷うときは、労働局の総合労働相談コーナーや社労士に相談を。
サブコンからゼネコンに移れるの?
設備や電気の担当として施工管理を採るゼネコンもあります。担当した工事の規模や工種、施工管理技士の資格で見られるので、工事ごとに請負金額と工期を書き出しておくと話が早く進みます。
同僚がどんどん辞めていく会社は、残った方が出世できる?
辞めた人の分の現場を持たされるだけで終わることもあります。役職や給与が上がる約束があるなら、いつから何が変わるかを書面でもらってから決めてください。

次にやること

  1. 今週詰められた場面を書き出し、「報告で防げた」「立場で決まった」の2つに分ける
  2. 次の工程会議では、遅れの報告に数字・期限・代案の3つを入れる
  3. 立場で決まる分が多ければ、元請側・発注者側・改修中心のサブコンの求人を見比べる

セコカン転職マップ編集部

施工管理の働き方と転職について、国土交通省・厚生労働省などの公的データと、求人票・試験団体の公表資料をもとに調べて書いています。数字には出典と年度を付けています。