残業・休み

施工管理の出張が長くて週末も帰れない|出張の多い会社と少ない会社はどこが違う?

セコカン転職マップ編集部

施工管理の出張が長くて週末も帰れない|出張の多い会社と少ない会社はどこが違う?

この記事には広告(PR)が含まれることがあります。掲載している数字・内容は、広告の有無に関係なく公的データや公表資料をもとにしています。

週末も帰れない長期出張が続くかどうかは、会社が「どの地域の工事を、どんな形で受けているか」でほぼ決まります。地元の工事が中心の会社なら出張はまれで、全国の工事を受ける会社やメーカー系の会社では、1か月を超える出張が珍しくありません。帰省の交通費や休日の扱いは会社の旅費規程と就業規則で決まるので、今の会社の規程を読み、転職先では「直近1年の出張日数」を聞くと、出張の多さを前もって見分けられます。

1か月を超える出張で週末も帰れないのは普通?

施工管理の仕事として、遠方の現場に長く出ること自体は珍しくありません。ただ、それがどの会社でも当たり前というわけではありません。Xでは「北海道の現場に1か月半の出張、週末も帰れない」という声も見かけます。出張の長さは、職種よりも会社の受注の形で決まる部分が大きいものです。

帰れない週末が続くと、体の疲れより先に、家族や友人との予定が立たないことがこたえてきます。子どもの行事、親の用事、自分の通院。出張の予定が直前にしか決まらない会社では、こうした予定を入れること自体をあきらめがちです。出張がつらいと感じたら、期間・回数・決まる時期のどれが一番きついのかを分けて考えると、今の会社で相談できることと、会社を変えないと解決しないことが見えてきます。

会社のタイプ出張の出方
地元の工事が中心の建設会社通える範囲の現場が多く、長期出張はまれ
全国に支店があるゼネコン・サブコン出張より転勤・単身赴任の形になりやすい
全国の工事を本社から受ける専門工事会社工期に合わせた数週間〜数か月の出張が続きやすい
設備・機械のメーカー系の工事会社据付・試運転の時期に全国の現場へ出る

3つ目と4つ目は、本社や営業所が1か所でも、現場は全国にあります。工場の設備更新、通信設備、プラントの工事などがこの形です。工期の短い現場を渡り歩くので、出張が終わってもすぐ次の出張、という流れになりがちです。

週末に帰れるかどうかは、出張先の現場の休み方にも左右されます。国土交通省の令和7年度の調査では、民間工事が中心の技術者で4週8休(週休2日)以上休めている人は21.6%でした。土曜も現場が動くと、日曜1日のために長い距離を往復することになり、結局帰らずに出張先で過ごすことが増えます。

出典: 国土交通省「建設業を取り巻く状況等について」内の「令和7年度 適正な工期設定による働き方改革の推進に関する調査」 リンク

出張と単身赴任・転勤は、扱いが違う

「長い出張」と「単身赴任」は、家を離れる点では同じでも、会社の制度としては別物です。どちらに当たるかで、出る手当や確かめる書類が変わります。

項目出張転勤による単身赴任
勤務地所属はそのまま、一時的に別の現場勤務する事業所が変わる
住まいホテルや会社が用意する宿舎赴任先で部屋を借りることが多い
お金日当・宿泊費(旅費規程)単身赴任手当・帰省旅費(就業規則など)
確かめる書類旅費規程労働条件通知書の就業場所の欄

2024年4月から、会社は労働条件通知書に「就業場所の変更の範囲」を書くことになりました。転勤の範囲はここで確かめられます。一方、出張は勤務地の変更ではないので、この欄には出てきません。出張の多さは、書面よりも面接での質問で確かめる項目です。

出典: 厚生労働省「2024年4月から労働条件明示のルールが変わります」 リンク

単身赴任で家族と離れる悩みは施工管理の単身赴任がつらいときの働き方で、家族の側から見た話は夫が現場監督で単身赴任のとき家族が知っておくことで書いています。

週末に帰る交通費や移動の時間は出ないもの?

会社ごとに違います。出張中に週末だけ家に帰る「中間帰省」の交通費を出すかどうか、何週に1回まで出すかは、旅費規程で決めている会社が多い項目です。規程に書かれていなければ、自腹で帰ることになります。

移動の時間をどう扱うかも、会社の規程と実際の移動の中身で変わります。休日に移動して翌朝から現場に入る、移動中に図面や書類を見るよう言われている、といった場合の扱いは一律に決められません。気になる場合は、移動の日時と中身を記録したうえで、労働基準監督署か社労士に確認してください。

出張先の現場で土曜や日曜に働いた時間は、休日労働として残業の上限規制に数えます。2024年4月から建設業にも上限規制が適用され、休日労働を含めて単月100時間未満、2〜6か月の平均80時間以内に収める必要があります。出張中は、現場の朝礼から夜の書類整理まで宿に戻らない日が続き、勤怠がずさんになりやすいので、日々の始業・終業を自分でもメモしておくと、後で確かめるときの材料になります。

出典: 厚生労働省「建設業・ドライバー・医師等の時間外労働の上限規制」 リンク

出張が決まったら確かめる4つ 1 期間 いつ戻れるか 2 現場の休み方 4週で何日閉所か 3 帰省の扱い 交通費が出るか 4 日当と宿 旅費規程の額 4つとも、出発前に上司か総務に聞いておく 答えを家族と分けると、帰れる週が見える
図: 出張の見通しは、期間・休み方・帰省・お金の4つで立つ

出張の多い会社・少ない会社の見分け方

出張の多さは、求人票だけでは読み取りにくい条件です。それでも、いくつかの書き方と質問で見当はつきます。

求人票と施工実績で見える違い(例) 出張が多くなりやすい 出張が少なくなりやすい 勤務地「全国の現場」 勤務地「○○県内の現場」 「出張手当あり」が目立つ 「直行直帰可」など通勤の話 施工実績が全国に散らばる 施工実績が県や市の工事中心 営業所が少なく現場が多い 現場の近くに営業所がある 傾向の例。最後は面接で数字を聞く
図: 勤務地の書き方と施工実績の地域で、出張の多さの見当がつく

求人票で見当をつけたら、面接で数字を聞きます。「出張はありますか」と聞くと「たまにあります」で終わりやすいので、数字で答える聞き方に変えます。

聞き方答えから分かること
施工管理の人の、直近1年の出張日数はどのくらいですか出張の多さの実態
1回の出張は、短いもので何日、長いもので何週間ですか週末に帰れる長さかどうか
出張中に週末だけ帰るときの交通費は出ますか中間帰省の扱い
出張先の現場は、4週で何日閉所していますか出張先での休み
出張は希望や家庭の事情で調整してもらえますか個人の事情が通るか

同じ会社でも、部署や工事の種類で出張の多さは変わります。新築の部署は地元中心、改修やメンテナンスの部署は全国の既存の建物を回る、という分かれ方もあります。聞くときは会社全体ではなく「配属予定の部署の施工管理の人」の数字を聞くのがこつです。

数字で答えが返ってくる会社は、出張の実績を管理しています。答えにくい質問は、転職エージェントを通して聞いてもらう方法もあります。休みの実績の聞き方は施工管理で休みが取れない会社の特徴にもまとめています。

出張の少ない働き方へ移る道

出張そのものを減らしたい場合、同じ施工管理のまま、受ける工事の地域が限られた会社に移るのが近道です。

  • 地域の建設会社: 地元の公共工事や民間工事が中心で、自宅から通える現場が多い
  • 公共工事が中心の会社: 県や市の工事が多く、週休2日の現場も進んでいる
  • 発注者側の仕事: 発注者支援などは担当する事務所が決まっていて、出張は限られる

移る前に、今の会社で出張を減らせるかを一度相談しておく手もあります。「月の出張は2週間まで」「子どもの行事の週は外してほしい」のように、期間と時期を数字で伝えると、上司も工程や人の割り振りで調整しやすくなります。それでも変わらない場合は、会社の受注の形の問題なので、移る理由として面接でも説明しやすくなります。

出張の多い会社では出張手当や日当が手取りを押し上げていることがあるので、移ったときの年収の差は事前に計算しておきます。出張手当を除いた月給、年間休日、通勤の時間の3つを今の会社と並べると、手取りが減っても家で過ごせる時間がどれだけ増えるかを比べられます。電気設備の会社ごとの違いは電気施工管理の転職先で比べています。

20〜30代で建設の経験があれば、勤務地の範囲を条件にして求人を探してもらう形がとれます。「出張は月に何日まで」「勤務地は県内」と数字で伝えると、紹介される求人が絞られます。

よくある質問

出張中の土日に現場に出たら、休日出勤の扱いになるの?
会社の休日に働けば、休日労働や時間外労働として扱われます。法定休日に働いた分には、休日の割増賃金が必要です。休日に働いた時間は残業の上限規制にも数えるので、出張中も始業・終業の記録を残してください。
出張先に向かう日曜の移動時間は、給料が出ないの?
移動時間の扱いは、会社の規程と移動中に何をしているかで変わり、一律には言えません。移動の日時と中身を記録しておき、気になる場合は労働基準監督署か社労士に確認してください。
出張が嫌で断ったら、評価が下がる?
会社ごとの評価の仕組みによります。家庭の事情があるなら、口頭で断るより、上司に期間や回数の希望を数字で伝えて相談するほうが通りやすくなります。続くようなら、出張の少ない会社へ移る準備も並行して進めます。
出張が多い会社は、給料が高いの?
出張手当や日当で手取りが増えることはありますが、基本給が高いとは限りません。比べるときは、出張手当を除いた月給と年間休日で比べると、会社の差が見えやすくなります。

次にやること

  1. 今の会社の旅費規程を読み、中間帰省の交通費が出るかを確かめる
  2. 直近1年の出張日数と、帰れなかった週末の数を数えてメモする
  3. 応募先の面接で、施工管理の人の直近1年の出張日数を聞く

セコカン転職マップ編集部

施工管理の働き方と転職について、国土交通省・厚生労働省などの公的データと、求人票・試験団体の公表資料をもとに調べて書いています。数字には出典と年度を付けています。